テイクかギブか
こんにちは。心理カウンセラーの小川なおみです。
今回は私のカン違いしていた子どもへの愛についてお伝えしたいと思います。
まず、ここでの『愛する』の定義をわかりやすくするために
愛する=ギブ(与える事)
愛の反対=テイク(得ようとする事)
として話を進めていきますね!
以前私は宿題をやらない子どもに対して口うるさく「宿題は終わったの?」と言っていました。それでもやらずダラダラしてる姿を見て、「あなたの為を思って言ってるのになんでやらないの?」とキレ気味で言ってました。
この出来事を分解して考えてみましょう。
子どもが宿題をやらない事で私がなぜイライラする必要があるのか?
子どもの問題なのに、なぜ私がソワソワする必要があるのか?
最初は
だってそういうもんだから!
宿題はやるべき事だから!
という、べきねば思考の答えが出てきましたが、そこから感情にフォーカスしていき、私に何があるのかを見ていくと
恐れや不安がありました。
こどもが学校で先生に叱られて凹んでいる姿を私が見たくなかったのです。
一見、それは優しそうな感じもしますが、実は自分の為にやっている行為でした。
「私が小学校の頃、怒られて嫌だったから、子どもに同じ思いをさせたくない!」
だから子どもに宿題をやらせる。
そう、自分が安心したいから➡テイクということです!
また、【宿題をやっていかなかったら怒られるという経験】を子どもからうばっているという事にもなります。大人になる前に沢山、安全な失敗をさせてあげるのがギブだとしたら、経験自体をうばっているので➡これもテイクともいえます。
以前の私は「先生に怒られることは悪い事で、メリットは一つも無い!」という偏った視点しか持っていませんでした。
また、【子どもを信じてない自分】も発見しました。
私は子どもが、先生に怒られたら、直ぐに傷つく弱い子だと心の底で思っていたのです。
だから失敗させないように道に転がっている砂利とか石を私が一生懸命取り除くのです。そうやってつまずかないように道をきれいにしてあげることによって子どもは自ら考えなくなり、失敗はいけない事と捉えるかもしれません。
そして子どもは失敗するのがダメな事なら、確実にできる事しかやらなくなり、チャレンジをしなくなります。
すると、結果的に子どもの可能性をつぶすことにもなりかねません。
そうなると本末転倒ですよね。
私が子どもにとって良かれと思ってやっていた事
親として当たり前だと思ってやっていた事でしたが、ふたを開けてみると自分の不足部分を埋める為に子どもからテイクしていたという事が分かりました。
子どもからテイクするなんて親として恥ずかしいと思いましたが、ここで自分を責めるのは何のメリットにもなりません。
気付けてよかった!という視点で、
本当はどういう自分で在りたいのか?
と自分に問い、選択しなおせばいいんです。
とは言え、心の中というのは物質化されていないので、心の中にあるものを目の前に持ってきて整理する事ができません。なので、自分の事なのによく分からないという事になってしまいがちです。
そんな時は、是非、私たち知識のあるカウンセラーのサポートをご活用ください。
今日はそんなお話でした。
読んで下さりありがとうございます。
では、またです(^▽^)/